四十七歳。

JUGEMテーマ:読書

 

         四百十三

 

四十七歳。十月。夜七時。個として滅ぶことの恐怖が突然失せる。

 

無題

         

JUGEMテーマ:読書

         

          四百十二

 

そぞろ夢み―この猫の顔を記憶に留めることのみを仕事とし、人として何もせずに死んでいけたら!

 

無題

JUGEMテーマ:読書

 

          四百十一

 

 自分の古巣に錦を飾る。人間としてこれほど幸せなことはない。自分のむかしの同僚が、いまだにそこにくすぶっているのだから。人間の作り上げた社会は、来し方行く末この仕組みで動いてきたし、動いていくだろう。勤勉と几帳面という天下無敵な市民的美徳がなければ、その幸福は訪れない。詭弁や遠吠えではなく、ジプシーの私には、「錦を飾るべき古巣がない」という、彼らより数段上等な幸福がある。そのことが、私に生涯かけてのアンニュイと、怠惰と、人間としての真正な幸福を保証した。