使命

         四百三十一

 

 倦怠と性的狂乱のあいだを交互に往復していた時代に、私の使命はその時代から脱皮しないことに定まった。

 

川田拓矢0歳

         四百三十

 

 十五歳 ― あの女の涙。彼女は何か重要なことをしゃべりながら思わずポロリと涙をこぼした。でもそれは、あたかも彼女の思想を象徴するような性質のものであって、つまり私には迷惑きわまる涙だった。そのひとしずくの涙こそ、そのとき私を彼女のものにしたすべての力で、また、いまもなお私をしっかりと呪縛している罠であった。

 

川田拓矢 21歳

 

 

無題

         四百二十九

 

 私の文学は、知性の変容を基とする文明魂は希薄かもしれないが、人間感情の不変とその遵守を基とする文化魂には満ちているだろう。

 

川田拓矢 17歳