犯罪

         四百三十四

 

 日常の生活に他から求められる余儀ない都合さえあれば、その都合を狂わせたり失ったりするのが惜しいので、人は罪を犯す暇がなくなる。犯罪の温床は、信頼に見返る必要のないところに生じる怒りや絶望や自棄を育む『暇』である。