身軽で、無心で、謙虚な一歩

JUGEMテーマ:読書

         三百九十三

 

 自らの生き方を疑う動揺や混迷の危機に陥ったとき、これまでとちがったアングルからものを見、これまでの習慣的な実践を超えて、初々しい生活の創造をする必要が生じる。その動揺や混迷は一見病に似ているけれども、治癒する必要のない創造のための精神的錯乱であり、長くいとおしんできたせいで硬直化した確信を破壊しようとする情緒の痙攣にほかならない。この混沌の闇でこそ、自信喪失や疑念という名の生存の危機を知らせるリセット信号に促されながら、身軽で、無心で、謙虚な一歩をふたたび踏み出さなければならない。