JUGEMテーマ:読書
 

        三百五十


  恋を理解できる女以外に、私は関心がない。彼女の心、彼女の精神の中には、愛情のための場所がある。

 

青森県立青森高等学校校歌

JUGEMテーマ:読書
 

     三百四十九

         

    【青森県立青森高等学校校歌】

         作詞 横山武夫

          作曲 木村 繁

 東嶺(あづまね) 岩木() 八甲田山

 秀づる山並 青垣なして

 めぐらす陸奥湾 碧波(へきは)をたたむ

 自然の息吹に 人清く

 誠実(まこと)に築き いそしみ勤め

 和協の大道 ひらきゆく

 おお伝統の 白亜の学びや

 永劫の時の流れに うち刻み

 かざさむ かざさむ 無限の象徴(しるし) 

JUGEMテーマ:読書
 

     三百四十八

  生命の目的は種の保存とされており、そのために生殖や生存競争が必要であると教えられる。それは乾いた説明を望む怠惰な多数者の仮想の目的であって、理知と情緒に与する精力的な人間の目的ではない。精励刻苦に徹する彼らの命は、そんな粗野な大多数が要求する単一の目的に向けられるのではなく、矛盾に満ちた幸福の追求に向けられるのである。そのとき彼らは、動物的な個を否定し、人間らしい幸福の追求のために従わなければならない内なる理性と感情の法則に従う。単純な種の保存など彼らの知るところではない。彼らが完全に知っているのは、自分の複雑で神秘的な命の存在と、命を充実させる幸福への志向と、その幸福を導いてくれる鍛えられた理性と感情だけである。その二つによって彼らは、いずれ滅びるものであり、滅びるべきものである有限の動物的な個を否定し、人間としての永遠の幸福に肉薄するのである。 
 闇に馴れた眼を青空へ挙げる。

速度と効率

JUGEMテーマ:読書


  三百四十六

 

 私の人生は手っ取り早くも、効率的でもなかった。とにかくその過程を充填してきた密度からして、私の人生は速度と効率を問題にするものではなかった。その自我肯定のせいで、私は速度と効率を謳う文明と文明の子らを唾棄した。

理想家

JUGEMテーマ:読書
 

    

      三百四十五

 

 理想家というやつは現実にぶつかると、まず第一に、ありとあらゆる醜悪なものを予期する傾向がある。

ドストエフスキー『未成年』

 

致命傷

        三百四十三

 

 私の致命傷は、無意識のうちに、大芸術家の作品に似通った言動で人生を終始したことだ。ところが、実際、書物に凝り固まっていたはずの私は、若いころからあえて内外の大作家の作品を忌避していて、彼らのものを読みはじめたのはかなり遅く、しかも自分のしてきた言動をそれらのうちに発見しはじめたのは、四十も過ぎた晩年になってからだった。人生の初期に彼らの言動を知っていたら、たまさか後発的に知った模倣の恥辱から、意識して、もう少し自分の行動の角を削ることができただろう。ダメ押しの致命傷とでも言うべきものである。

時代

JUGEMテーマ:読書
 

  三百四十二

 

 どんな才能のある人間でも、時代の様式の固定観念の中に、しばらく(かが)まねばならない。……中略……時代の様式の呪縛は、すぐには解放してくれない。                           坂口安吾『運慶』

盲信

JUGEMテーマ:読書
 

  三百四十一

 

 芸術家の頭の中にいつも美の幻影が棚曳いていると思ったら、それは買い被りではないにしても、よほどの盲信である。
1