無題

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   三百四十

 

 知性や学力に関していつも人から疑われ、だれでも知っている言葉しか使えないけれど、どんな悩みでもやさしい目で見、やさしい言葉をかけてくれるので、困ったときには気安く訪ねていける、私はそんなタイプの人間として見られてきた。そしてそのまま立派に役割を果たして、彼らの目論見どおり知的な頭角を現すことなく、空しい人生を終えようとしている。